レビュ日記!

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マルチ商法体験記

こんにちは。
情報化社会が進展したこの日本においては、自分で情報を取捨選択できる能力が求められてますよね。

周りに流されたり、情報を鵜呑みにするのではなく、よく分析し、自分の頭で考える。
それが大事なのではないでしょうか。


そんなことを確認できたのが、先日学生時代の友人に連れて行ってもらった(連れて行かれた)マルチ商法の説明会になります。

【登場人物】

友人たち;私、Aの同級生。今回の説明会にも同席。
A;仲の良い友人の一人。
B子;学生時代の友人。
トシ;B子の師匠…らしい。

【はじまり】

ことの発端は、AからB子が東京に来ると連絡がきたことでした。
Aや友人たちとは半年に一度はかならず飲み会をする仲なのですが、B子が東京に来るので遊ばないかとのこと。
久しぶりにB子とも会えるので二つ返事で了承した私たちでしたが、待ち合わせの場所(六本木)への移動中に私たちが知らされていない追加情報が…

というのも、Aは僕らに「B子が来るから遊びに行こう」「六本木の寿司屋でご飯食べよう」
としか伝えていなかったのですが、
移動中に「B子の尊敬するトシさん(デザイナー)が来るって」や、「B子は仕事やめてトシさんのもとで勉強しに東京に来たんだって」などと、よくわからないことをいい始めたのです。

しかしながら、卒業以来連絡を取っていなかったB子ですから、
"いまの仕事に満足できなかったから、自分の夢であったデザイナーへ転職するのかな?"
という単純な考えで済ませてしまった私。このあと彼女の本当の目的が明かされるとは全く思っていませんでした。


【再会】

さて、六本木についた私たちですが、新たな情報を得て困惑しておりました。笑
「デザイナーって誰だよ」「B子はなにしてんの?」「転職すんの?」などの会話をしていると、正装をした二人がやってきました。B子とトシでした。

B子「久しぶりー。こちらが私の尊敬するトシさんです。今日からこの人の元でビジネス始めるんだ!」
と、意気揚々なB子。私たちは’いかにもデザイナー’な服装をしたトシに呆然としていたわけなのですが、B子が”ビジネスを始める”といったことにさらに衝撃を受けました。
デザイナーのもとでビジネス?
と、私たちの頭の上には?マークが浮いていたことでしょう。

トシは、私たちに他愛のない質問を一通りしたのち、
「行きつけの寿司屋があるからそこにいこう。1000円くらいね笑」
と爽やかにいったのち、寿司屋へ向かいました。
私はじめての回らない寿司でございました笑

寿司は…回る寿司よりは圧倒的にうまかったです笑

で、食事が進むと、トシは私たちの現状を聞き始めました。
特に音楽好きな友人や仕事以外になにもしていないという友人との会話になると
「実は俺、紅白出た音楽グループのディレクターやってたんだ」とか「コンサルもやってて、こういう風に普通に話すことってなかなかないんだ。レアだよ笑」「皇室の食器なんかもデザインしてるんだ」などなど。すごい人アピールを始めたわけです。しかも、「他の人にはこのこと教えてないんだけどね」という始末。
たしかに、すごいです。そりゃ1億とか稼いでるんだろうな。

その中で、めっちゃ強調してたのが「仕事で作る音楽はつまらない。本当に好きだっていう曲を作らなきゃ」「仕事以外に何かやった方がいい」「仕組みを持って、そして安定した収入を得られるようになれば、自分の本当に好きなことやって成功できる」
などと言ったところでした。最初は、たしかに!と思って聞いてたわけですが、仕組みだとか、何か別のことやった方がいいといい始めたあたりで「うん?」と思うことが増え始めましたね。

で、その疑念が確信に変わったのが、B子の発言でした。
「私は今日付けで仕事を辞めて、トシさんの家の近くに引っ越してビジネスを始めることにしました。このビジネスを成功させるためには、いまこのときしかないの。チャンスを私は掴むの。」
という、何とも宗教的なフレーズ…
そして、「これから、Mさんっていう月1億とか稼いでる、私の尊敬する人の講習会があるから、よかったら一緒に行こう」
といってきたとこで、あ。これあかんヤツだ。と気づきました。

そこらへんで、店を出て興味があったので講習会とやらに行って見ました。



【会場にて】

会場にはたくさんのビジネスパーソン風の人たちがたくさんおりました。
今回の会社は、 exfuseという会社らしくその場でググって見たところ、MLM(Multi Level Marketing)の会社で、健康食品を売っている会社ということで、いかにもな感じがプンプンしました。笑

説明会のプレゼンターである、M氏は以前からMLMで稼いでいたツワモノらしく、「人生を変えよう」「金持ち父さん、貧乏父さん」「会社員だと出世はできても成功はできない」
ということを話していました。

そして、会社自体もアメリカで急成長中の会社で、CEOもアップルジャパン創始者、億万長者の40%はネットワークマーケティング(MLM)をやっているというような情報を追加し、ふむふむ。といった感じ。

ネットワークマーケティングというと、口コミビジネス
だから、印象悪いかもしれないけどそれは違う。流通ネットワークの構築だ。フランチャイズの個人ビジネスなんだ!
と、訴えていらっしゃったのですが、正直、ただのマルチやんwと思ってしまいました。笑

また、世の中では、事業参加のタイミング、問題に対しての解決策しかないのだから、その会社がなにを解決しようとしているのかを見極めよと言われたのですが、これはなかなかいいことをいってるなと思いましたね。そうはいっても、マルチ。結局は人を餌にして、ボロ雑巾のように使い捨てる。

たしかに、健康食品で世界の権威ある人からも賞賛されてるのかもしれないけど、 売り方だったり企業の印象に関係する部分でマイナスになってちゃダメなんじゃないかなと思いました。

そのため、最後の子供達の支援をしているという部分も一ミリも感動できませんでした笑

感想としては
  1. プレゼンターすごい
  2. 会場の雰囲気超いい
と言った感じです。
プレゼンターはやはり、説明の仕方が素晴らしかったですし、なにより、論点のすり替えがめちゃくちゃうまかったです。少し引いて聞いてたから気づくことができたのですが、どんどん論点がすり替わって行き、最終的にはこのビジネスが最高なのだと強引に持って行っても何と無く納得できる。そんなプレゼンでした。
また、信者の方々は、相槌や笑いなどで全力でした。笑

【終了後】

1.5時間の拘束ののち、ようやく帰れると思った矢先に
B子が「せっかくだから疑問とか解消するためにトシさんに時間とってもらったよ!」
…いらねーよ…と思いつつも、友人(かろうじて)のメンツもあるので5分だけならと行きました。
すると、開口一番
「すごかったでしょ?なにが一番すごかった?」とプレゼンを持ち上げまくるトシ。
…正直、この場に来たことを公開しましたね。
その後も友人たちにどうだった?と感想を求めていくトシ
そこで、ある友人が「製品はいいものだとわかったのですが、自分で考えて、吟味したい」と模範的な答えを言ったのですが
トシは「いや、オリンピアンがいいって言ってんだから、君が考えるまでもないでしょ」と謎の論破。

ここら辺から友人たちは超不機嫌になったのですが、それでもまだ会話を続けようとするトシ。
すでに30分経過していました。

内容にも飽きた私は、時間がないのでということで帰らせてもらい
体験終了!笑


【所感】
  1. ものすごくすごそうな人にあっても、その話を鵜呑みにしない
  2. 今がチャンス、人生変えよう、ぜったいに応援するなどという言葉に安易に乗らない
  3. しばらく連絡のなかった友人からの連絡には気をつける。
  4. 仮に、興味を持ってもその場ではぜったいに決めない
  5. 自分で物事を調べる癖をつけよう
特に4番は大事だと思っていて、というのも、Aが僕が離脱した後も残り続け、結局その場で契約してしまったからです。
まぁ、5〜6万の出費で勉強できればいいですが、本腰を入れてしまったらと思うと心配です。

みなさんも、5を意識して生活すればトラブルから逃れられるかもしれません。

あと、マルチ商法で成功するのはほんの一部、先のトシだったり、プレゼンターのようなすでに一流のビジネスマンしか成功しません。もっというと、初期の初期それこそ起業者らしか儲かりません。
それがマルチ商法なのです。それでも、やりたいという人は止めませんが、それは泥沼への第一歩かもしれませんよ。


誰も書かなかったアムウェイ―アムウェイ・ビジネスへの疑問

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正直、自分には関係ないと思っていたマルチ商法
以外と近くに危険はあるんです。マルチ商法にはお気をつけくださいね。
そういえば、以下の本の著者も破産してました笑
読み物としては面白いので、マルチ商法のバイブルともなっているこちら、興味がありましたらご覧ください。

金持ち父さん貧乏父さん

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